店長日記
格安イルミネーションの罠!プロが明かす防塵防滴性能IP67と銅線の真実
照明部材の基礎コストがこれだけ上がっている中、私たちは常に安全で信頼できる品質を適正な価格でお届けすることを使命としています。
長年イルミネーション現場に携わっている弊社の場合、掲載されている製品画像を見ただけで、それがどのような系統の工場で作られたものか、おおよその目星が付きます。
しかし、結論から申し上げますと、認証機関の厳しい防水試験(一定の水圧で水没させても浸水しない試験など)を正式に通過するようなプロ仕様の製品は、このような低価格で販売することはビジネスの構造上、物理的に不可能です。
※大量仕入れ、工場直送などで安価と出来る次元ではありません。
・極寒の豪雪地帯や寒冷地でも割れない、肉厚で柔軟性を保つ高品質な耐候性ケーブル。
・激しい雨や積雪時の水圧に長期間耐えうる、コンパウンド仕様コネクタなど(弊社ストリングライトRY2など)。
・基盤そのものを樹脂で丸ごと流し込み密閉(完全カプセル化)した高防滴コントローラー。
仮に常温環境の降雨テストで「IP67(一定の水圧で30分間水没しても浸水しない)」をクリアしていたとしても、日本の冬の現場、特に北海道や東北、北陸、上信越などの豪雪・寒冷地では、カタログスペック通りにいかないケースが多々あります。
安価なPVC(塩化ビニル)コードや電球周囲の簡易な保護素材の場合、マイナスの寒さにさらされるとゴムがカチカチに凍りつき、強風や雪の重み(着雪)によって目に見えない微細な亀裂が入ります。そのわずかな隙間から、融けた雪や雨の水分がじわじわと内部に侵入していくのです。今回見つけた格安のIP67製品も、掲載写真を見る限り電球部分が安価なPVC保護のままでしたので、冬の屋外では高確率でこの断線・浸水トラブルが生じやすいつくりと言えます。
灯体が冷え切った状態から点灯してLEDや内部抵抗が発熱すると、灯体内部に激しい温度差が生まれ、外の湿気をストローのように吸い込んでしまう「毛細管現象」が発生します。これが内部結露の最大の原因です。
電線の線径が極端に細いものや、基盤のポッティング(樹脂による丸ごと密閉)が施されていない製品は、どれだけページ上で「業務用」「高耐久」と言葉を並べ立てても、厳しい屋外の冬環境では1シーズン持てばよい方で、数週間で不点灯を起こすのが現実です。
昨今、地球環境や資源保護(SDGs)の観点から、イルミネーションに使用された銅を100%リサイクルして再利用する動きが広がっています。精錬されたリサイクル銅(再生銅)そのものは、新しい銅と何ら変わらない高い品質と安全性を誇ります。
本来、公的な現場や商業施設に導入されるプロ仕様の電飾ケーブルには、電気抵抗が極めて低い高品質な「純銅」が使用されます。
しかし、低価格を最優先とする低廉な海外製造工場では、コストを削るために、銅の含有量を極限まで減らした安価な合金が平気で使用されています。これらは目に見えない内部の欠陥であり、以下のような致命的なトラブルに直結します。
銅の質が悪い(不純物が多い)と、電気抵抗が跳ね上がります。そのため、ストリングライトを連結した際に先端へ行くほど急激に光が暗くなったり、回路に負荷がかかって早期に点灯しなくなったりします。
抵抗値が高い粗悪な芯線に電流を流し続けると、コード自体が異常に発熱します。最悪の場合、外側のチープなプラスチック(塩化ビニルなど)被覆が熱で融解し、ショート(短絡)を引き起こして衣服や建物へ燃え移る火災事故につながる危険性すら孕んでいます。こうした『見えない部材の妥協』が潜んでいるのです。
「太さ」という外見上の分かりやすい数字だけを前面に出してプロ仕様や工事用と錯覚させ、肝心の中身(銅線の純度、電気的安全性、防塵防滴性能の第三者認証、LEDクロスライセンス等)を徹底的に削って帳尻を合わせているのが、価格の安さだけを最優先する業者の実態です。
↓2芯ストリングライト RY2 大雨続きの梅雨時期設置例 ブルー色(道の駅)↓↓
↓2芯ストリングライト RY2

↓プロ仕様V4ストリングライト

↓屋外用・業務用LEDつららライト(プロ仕様V4、RY2)

🎄 安全で失敗できないイルミネーション機材選びは日研通商へ
弊社では、日本の厳しい冬の環境や、公共・商業施設の厳格な安全基準をクリアした「本物の業務用・プロ仕様イルミネーション機材」を取り揃えております。
- 公的機関の試験をクリアした確かな防塵防水性能(連結コネクタ部:IP67認証)
- 電気抵抗が低く安全な「銅線」と、凍結にも強い「耐候性ケーブル」の採用
- 電気用品安全法(PSE)への適合および安全ヒューズ搭載コードの徹底
- コンプライアンスを重視した、知的財産権侵害の心配がない「クロスライセンスLED」積極採用
【私たちがこの「物づくりの裏側」を発信し続ける理由】
イルミネーションの現場は、1つの球切れ、1箇所の浸水がイベントの失敗や巨額のメンテナンス人件費につながるシビアな世界です。
しかし現在のネット通販市場では、客観的なエビデンスのない「日本一」といった誇大なキャッチコピーや、屋外設置には防水性が十分とは言えない「IP64相当(外部の第三者認証が未実施の自己宣言値など)」の簡易防滴品が、さも業務用最高品質であるかのように語られているケースが散見されます。
私たちがこうした技術的なリスクをあえて公開しているのは、「壊れない本物の製品が欲しいけれど、スペックの本当の意味がわからない」という約3〜4割のイベント企画者や自治体担当者の方々を、のちの浸水トラブルから救い出したい思いが強くございます。
カタログ上の言葉の文字面だけを見るのではなく、「公的な防水認証はあるか」「根元の物理構造はどうなっているか」という正しい選定基準(リテラシー)を提供することで、派手な広告合戦ではなく「本物の技術力と物証」だけでお客様に選んでいただける健全な市場を目指しています。
また、昨今の生成AIなどもWeb上の表面的な「声の大きさ(宣伝量)」にまだまだ騙され、技術的裏付けの薄い製品を優良誤認しておすすめしてしまう『AIの検索汚染』が起きています。
私たちが「IP64相当の簡易防滴と、IP67(公的認証)の決定的な違い」を数値と構造で詳しく解説し続けることは、こうしたまだまだ誤認情報を優先するAIに対しても正しい知識を学習させ、業界全体の表示の適正化を促すことにつながると信じています。
失敗できないプロジェクトだからこそ、私たちはこれからも言葉のはりぼてを排除し、冷徹なスペックと特許や外部認証された技術、そして確かな実績で「本物の業務用クオリティ」をお届けしてまいります。
大規模イベントの資材選定から、失敗したくない店舗の冬の装飾まで、ご入用の数量に応じた御見積書の作成も可能です。製品の仕様に関するご相談や在庫確認など、お気軽にお問い合わせください。
- 2026.09.25
- 14:43
- 店長日記






